香月康男
海外スケッチ名作展
旅に出て、道端の雑草の中に三隈に生え咲いているのと同種類のがあると大変なつかしくもなるし、おれだってこの土地に住みつくこともできるというような心強さを草たちから教えられている気がする
—画家のことば(案内より)
—目まぐるしいほど旅に出る—。
自身でこう表現していたほど、特に62歳でなくなるまでの数年間、香月泰男はたびたび海外へ出かけています。夫人同伴での取材旅行では、水彩・クレヨンを用いたスケッチ画が多数制作されました。
2度訪れたタヒチは、画伯にとって「楽園」であり「モチーフ天国」でした。明るい日差しの下、彩り豊かな作品が描かれました。鶏たちの歩むのどかな庭の光景は、ゆったりとした南国の時の流れを感じさせてくれるようです。
最後の海外旅行となったのが、1973年(昭和48年)秋のフランス行きでした。夫人とふたりきりの40日余りの旅では、セザンヌの故郷である南仏エクス・アン・プロヴァンスを訪れます。画伯はセザンヌが描いたサン・ヴィクトワール山を目の当たりにして深い感動を覚え、自らもまたその姿を作品に残しました。
今回の展示では、タヒチやギリシャ、モロッコで描かれた作品を中心に、木版画や、前述の「サン・ヴィクトワール」など、渡欧時に制作された油彩作品も交えてご紹介します。(案内より)
2010年7月17日(土)〜11月28日(日)
開館時間:午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map
Tags: 香月康男美術館
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