生誕100年 香月泰男 欧州遊学スケッチ展IV-V

生誕100年 香月泰男 欧州遊学スケッチ展IV-V

香月泰男の初めてのヨーロッパ旅行時のスケッチを、旅程にそって紹介してきた「欧州遊学スケッチ展」も終盤を迎えました。
1957年(昭和32年)2月、香月画伯は多くの遺跡・文化遺産が残るイタリアの諸都市を巡ります。各地の博物館・美術館にも足を運び、フィレンツェのウフィツィ美術館で鑑賞したレオナルド・ダ=ヴィンチの「東方三賢王の礼拝」などの絵画が、帰国後の「シベリア・シリーズ」制作に影響を与えました。ヴェネツィアの水路と街並み、フィレンツェの市街地など、観光地として有名な場所でもスケッチをしましたが、移動中に見かけた田園風景なども数多く描きました。特に、ナポリ〜フィレンツェ間の風景は印象に残り、「中世をしのばせるもの」があり、「丘々の頂きにそびえた城を名残りにした村落は、地から生えたように見事で画材になる」と述べています。(画家のことば)
2月中旬にはスイス経由で拠点のパリにへ戻り数日滞在の後、画伯は帰国準備のためベルギーのアントワープへ移動します。そして3月10日、「ロンドン丸」に乗船しアントワープ港を出発、帰路につきました。洋上においても積極的に制作し、甲板風景や波濤などを描きます。なかでも、朝日や夕日に染まる空と海などが目につくのは、太陽をモチーフにした作品の多い香月画伯らしいところです。
大西洋からカリブ海、パナマ運河を経由し、途中ロサンゼルスに寄港した後、太平洋を渡って横浜港へ到着したのは4月16日のことでした。(案内より)

日時:第4弾-2011年12月3日(土)〜2012年1月30日(月)
第5弾-2012年2月3日(金)〜2012年3月26日(月)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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