香月が惹かれた風景展

ykazuki2013-3

香月が惹かれた風景展
一期一会の旅

「旅はしないよりしたほうがよいと旅を終わって仕事場にすわって私は私なりに思う」
画家・香月泰男は1956年のヨーロッパ遊学を皮切りに,1966年には渡米,晩年には頻繁に国内外を旅行して周りました.画家は生涯,山口県の三隅町(現・長門市三隅)で創作活動を続けました.しかし,「単調とも言えるここ山陰の片すみの風物も,私にはモチーフ天国」と語るように,けっして田舎に引き込んでいては仕事ができないと思い旅に出ていたわけではありません.
「別な世界の田舎も観たいという単純な思いつき」とも「余命が少なくなったから,命のある内にいろいろなものを見たい」とも語っています.画家を旅に駆り立てたものは,その強い好奇心だったのかもしれません.
そのような画家の旅は家族を伴うことが多く,北海道旅行や九州一周旅行では夫人や次男を,数度に渡る海外への旅行には夫人を連れて赴きました.
そして,各地を訪れる中で画家は心動かされる多くの景色に出会いました.雄大な山や太陽,人間の暮らしが直に感じられるような夜景,ヨーロッパの町並みなど,画家を惹きつけた様々な風景をモチーフとして描いています.
画家・香月泰男の研ぎすまされた感性によって切り取られた風景,それは自然の雄大さ,その中の人の温かさや営みを感じさせます.(案内より)

日時:2013年3月30日(土)〜7月22日(月)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)※4/30は臨時会関します
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Google Map

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