香月泰男 イタリア遊学記

ykazuki201306

香月泰男 イタリア遊学記
1957年・欧州遊学スケッチより

香月泰男が初めてヨーロッパの地を踏んだのは1956年10月のことでした.フランスのパリを拠点とし,スペイン,イタリアと周遊した旅は約半年におよび,その間に制作されたスケッチは約500点といわれています.
この遊学の旅は,画商・福島繁太郎の強い勧めによるものでした.
戦後まだ自由に渡航することが難しい時代でしたが,後に香月泰男の父親的存在とも言われる福島繁太郎の尽力により,香月泰男の渡欧は実現します.
この度の中で,香月泰男がイタリアに入国したのは1957年2月のことでした.2月1日にパリのリヨン駅を出発し一路ローマを目指す香月一行.2日の夕刻ローマに入り,翌日からローマを散策します.6日にはナポリ,そして7日の夜にはフィレンツェに入るスケジュール.フィレンツェでは,街中に点在する美術館や博物館を回りながら,2日間ほど過ごしました.翌10日にはシエナ,パドヴァに立ち寄り,ヴェネツィアへ入ります.
そしてミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を鑑賞した後,フランスへと戻りました.
今回はこの旅の膨大なスケッチの中から,イタリアのフィレンツェ,シエナの街のスケッチをご紹介します.歩く道すがらのスケッチは,画家の足音を感じさせてくれます.さあ,60年前のイタリアを旅しましょう.–案内より

日時:2014年6月7日(土)〜9月29日(月)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜 ※8/12, 9/23は開館.9/24は休館
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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