香月康男美術館

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愛情展

愛情展
画家がつむいだ愛のかたち

画家・香月泰男は山口県の三隅町(元・長門市三隅)、画家が「私の地球」と呼んだ街で、生涯制作活動を続けました。
画家が描いたものは、ほとんどが「家から2,3分の距離より望見されるもの」でした。
身近なものをモチーフにしていた画家の作品には、四季に咲き誇る《花々》や《生き物達》が多く登場しています。特に、1967年(昭和42)、初孫が生まれ家族が増え、喜びも日々増す頃より、祖父となった画家は《母と子》《父と子》の情景を多く描くようになりました。モデルは子や孫たちです。それはさながら親子の愛情、家族の絆を確認するかのようでした。作品に描かれている“母”はいずれも、妻・婦美子夫人を思わせ、夫婦の愛情を深く感じさせてくれます。
また、戦地ハイラルより、画家は毎日のように絵入りの軍事郵便を出しました。夫人宛の郵便は漢字が使われ、子ども宛の郵便は子どものためにすべてカタカナで記されています。これらのことからも、家族を思う画家の愛情が強く伝わってきます。夫人は戦地からの便りが届くたびに、夫の無事を喜び安堵したそうです。
家族を愛し、また家族から愛された画家の愛情にふれてみて下さい。(案内より)

日時:2012年7月14日(土)〜11月26日(月)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)※8/14は臨時開館
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Google Map

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ののはな展

従軍とシベリア抑留を経て、画家・香月泰男はふるさと三隅の町において制作活動にはげみました。自宅のアトリエ周辺から、無限のモチーフを見出した香月にとっては、野山に咲く草花も大切な画題の一つでした。ふるさと“<私の>地球”の四季折々に咲く花々を愛で、数多く書き残しました。晩年、頻繁に出かけた海外旅行先でも「旅に出て、道端の雑草の中に三隅に生えているのと同種類のがあると大変なつかしくもなる」(画家のことば)と語っています。画伯が親しみ描いたさまざまな「ののはな」をお楽しみください。(案内より)

日時:2012年3月30日(金)〜7月7日(土)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Google Map

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生誕100年 香月泰男 欧州遊学スケッチ展IV-V

香月泰男の初めてのヨーロッパ旅行時のスケッチを、旅程にそって紹介してきた「欧州遊学スケッチ展」も終盤を迎えました。
1957年(昭和32年)2月、香月画伯は多くの遺跡・文化遺産が残るイタリアの諸都市を巡ります。各地の博物館・美術館にも足を運び、フィレンツェのウフィツィ美術館で鑑賞したレオナルド・ダ=ヴィンチの「東方三賢王の礼拝」などの絵画が、帰国後の「シベリア・シリーズ」制作に影響を与えました。ヴェネツィアの水路と街並み、フィレンツェの市街地など、観光地として有名な場所でもスケッチをしましたが、移動中に見かけた田園風景なども数多く描きました。特に、ナポリ〜フィレンツェ間の風景は印象に残り、「中世をしのばせるもの」があり、「丘々の頂きにそびえた城を名残りにした村落は、地から生えたように見事で画材になる」と述べています。(画家のことば)
2月中旬にはスイス経由で拠点のパリにへ戻り数日滞在の後、画伯は帰国準備のためベルギーのアントワープへ移動します。そして3月10日、「ロンドン丸」に乗船しアントワープ港を出発、帰路につきました。洋上においても積極的に制作し、甲板風景や波濤などを描きます。なかでも、朝日や夕日に染まる空と海などが目につくのは、太陽をモチーフにした作品の多い香月画伯らしいところです。
大西洋からカリブ海、パナマ運河を経由し、途中ロサンゼルスに寄港した後、太平洋を渡って横浜港へ到着したのは4月16日のことでした。(案内より)

日時:第4弾-2011年12月3日(土)〜2012年1月30日(月)
第5弾-2012年2月3日(金)〜2012年3月26日(月)
午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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生誕百年 香月泰男
黒への確信・シベリヤ里帰り展

長門市三隅出身の画家・香月泰男は代表作〈シベリヤ・シリーズ〉をはじめ、「愛と平和」をテーマに日本美術史に不朽の名作を残しました。2011年は、画家の生誕100年という節目の年に当たります。香月は終戦後、酷寒のシベリヤの捕虜収容所で飢餓と強制労働に苦しみます。復員後は、ここが『〈私の〉地球』だ、と呼んでこよなく愛したふるさと三隅で、「一瞬に一生をかけた」多くの作品を紡ぎ出しました。
生誕100年を記念し〈シベリヤ・シリーズ〉から『〈私の〉地球』『青の太陽』など4点の作品を、ふるさとの香月泰男美術館で初めて展示します。シベルヤに関連した習作の油彩も併せて展示し、香月が生涯をかけて描き続けたシリーズの一端をご紹介します。
また、同時開催の「欧州遊学スケッチ展III」では、〈シベリヤ・シリーズ〉制作上の重要な契機となった、1956年(昭和31)秋からの香月のヨーロッパ旅行時のスケッチを初公開しています。画家の父親とも称される画商・福島繁太郎の強い勧めもあって実現した初めてのヨーロッパ遊学で、〈シベリヤ・シリーズ〉に見られる独特の〈顔〉と、黒と褐色を基調とした表現への確信を深めるのです。香月の画業に決定的な影響を与えた、半年近くに及ぶ旅の足跡をお楽しみください。ー案内より

日時:2011年9月28日(水)〜11月28日(日)午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

同時開催
生誕100年 香月泰男 欧州遊学スケッチ展III 1911-2011

日時:2011年9月28日(水)〜11月28日(日)午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料

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生誕100年 香月泰男 欧州遊学スケッチ展II 1911-2011

「私は旬日の内にPARISを去るであろう。何一つ未れんもなく、くいることとてない。しょせん私は旅人にすぎぬ。-香月泰男(1957年1月27日 パリ・ラスパイユホテルにて)」
1956年(昭和31年)12月下旬、香月はパリを離れ、スペインへ向かいます。首都マドリードをはじめ、トレド、バルセロナを巡り、1957年の年明けはピカソの出身地であるマラガで迎えました。
次いでグラナダ、ヴァレンシア、バルセロナを訪れ、夕映えのピレネー山脈を遠く眺めながら国境を越え、拠点のパリへ帰還します。
パリを離れる数日前の画伯の思いが、スケッチブックの1ページにつづられていました、冒頭で紹介した文章はその一節です。
続いて列車でイタリアへ入った香月画伯は、2月2日の夕方にローマへ到着しました。(案内より)

日時:2011年6月24日(金)〜9月19日(日)午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

画家・香月泰男ヨーロッパ遊学の足跡

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生誕100年 香月泰男
欧州遊学スケッチ展I 初公開第1弾1911-2011

香月泰男画伯生誕100年に当たる2011年、香月泰男美術館では年間を通じて、初公開となる1956〜57年のヨーロッパ遊学時のスケッチ作品を展示します。
1947年復員後、香月は高校の美術教師をしながら制作に打ち込んでいました。ヨーロッパ行きの計画が持ち上がったとき、長期にわたり家族の元から離れることになる旅に香月は消極的でした。しかし、彼の画業を支えた美術評論家・画商の福島繁太郎氏の強力な後押しもあり、1956年10月末からのヨーロッパへの旅が実現したのです。フランス・パリを拠点に、南仏、スペイン、イタリアなどを巡る中で出合った中世の彫刻やルネサンス期の絵画は、帰国後の〈シベリヤ・シリーズ〉の制作に影響を与えました。
半年近くに及ぶ旅の間、香月はまるで絵日記をつけるかのごとく、日々スケッチをしました。スケッチブックには、私からにもなじみのある観光地や街角の風景の他、宿泊先のホテルの室内含む、旅の足跡が刻まれています。
第1回目となる今回は、旅のはじめに訪れた南フランスのカンヌやニース、拠点としたパリ市内各地を描いた作品を中心に、スケッチをもとに製作した油彩も合わせてご紹介します。–案内より

2011年4月2日(土)〜6月20日(月)
開館時間:午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合及び5/6は開館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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国体開催プレ企画展
山口探訪・名勝、旧跡を描く

油彩や素描、版画、萩焼の絵付け、さらに本人は「仕事の合間の余技」と称したオモチャ(小彫刻)作りなど、香月泰男の手がけた仕事内容は多岐にわたります。書籍の表紙画や挿し絵の仕事も多い香月画伯は、1963年(昭和38年)朝日新聞に連載された『新人国記・山口編』のカット絵を担当するにあたり、山口県内各地の名勝、旧跡を訪ねました。すみや鉛筆、クレヨンを用いて制作された作品群は、これまでまとめて紹介される機会はほとんどありませんでした。今回の企画展では、山口県立山口博物館所蔵のカット絵の原画や関連の素描作品を展示し、香月がふるさと山口をどのような視点でとらえていたのか紹介します。
また同年山口県ではじめて行われた第18回国民体育大会開催時には、香月画伯は同大会のメダルのデザインを担当しています。2011年(平成23年)10月の第66回山口国民体育大会開催を控え、国体のPRも兼ねてこのメダルも展示します。

2010年12月4日(土)〜2011年3月27日(日)
開館時間:午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)年末年始休館(12/29-1/3)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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香月康男
海外スケッチ名作展

旅に出て、道端の雑草の中に三隈に生え咲いているのと同種類のがあると大変なつかしくもなるし、おれだってこの土地に住みつくこともできるというような心強さを草たちから教えられている気がする
—画家のことば(案内より)

—目まぐるしいほど旅に出る—。
自身でこう表現していたほど、特に62歳でなくなるまでの数年間、香月泰男はたびたび海外へ出かけています。夫人同伴での取材旅行では、水彩・クレヨンを用いたスケッチ画が多数制作されました。
2度訪れたタヒチは、画伯にとって「楽園」であり「モチーフ天国」でした。明るい日差しの下、彩り豊かな作品が描かれました。鶏たちの歩むのどかな庭の光景は、ゆったりとした南国の時の流れを感じさせてくれるようです。
最後の海外旅行となったのが、1973年(昭和48年)秋のフランス行きでした。夫人とふたりきりの40日余りの旅では、セザンヌの故郷である南仏エクス・アン・プロヴァンスを訪れます。画伯はセザンヌが描いたサン・ヴィクトワール山を目の当たりにして深い感動を覚え、自らもまたその姿を作品に残しました。
今回の展示では、タヒチやギリシャ、モロッコで描かれた作品を中心に、木版画や、前述の「サン・ヴィクトワール」など、渡欧時に制作された油彩作品も交えてご紹介します。(案内より)

2010年7月17日(土)〜11月28日(日)
開館時間:午前9時〜午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は開館、翌平日は休館)
入館料:一般500円、小中高校生200円、未就学児は無料
場所:香月康男美術館
山口県長門市三隅中湯免 Tel: 0837-43-2500 Map

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